グルタチオンは、肝臓などで生成される抗酸化物質で3つのアミノ酸(グルタミン酸・システイン・グリシン)から成るペプチドです。これらの物質は健康を保つために多くの役割を果たしています。
グルタチオンの体内濃度は20代をピークに徐々に減少していきます。加齢とともにこの濃度が低下するため、抗酸化力や解毒力が弱まることが知られています。これは、免疫力の低下や酸化ストレスの増加と関連しており、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。
また、グルタチオンは口から吸収しても体内に吸収されにくいという特性があります。そのため経口摂取では高い効果が期待できないので、点滴で直接体内に入れることがおすすめです。点滴で投与することにより、血中濃度を迅速に高めることができ、高い効果が期待できます。
活性酸素や過酸化脂質は、皮膚や血管などの体の細胞を傷つけ老化を早めます。グルタチオンはシミの原因となるこれらの物質と反応して消去する働きがあります。主に点滴や注射で体内に取り込むことにより、その強力な抗酸化作用で活性酸素や過酸化脂質を除去します。
強い抗酸化作用をもつグルタチオン、老化・ストレス、紫外線・過度な運動や疲労など様々な要因で発生する活性酸素と反応し、消去する働きをすることで細胞を損傷から守ります。
グルタチオンは特に肝臓の細胞内に多く含まれ、その働きを助けています。肝臓はアルコールや薬、老廃物など、体にとって好ましくない遺物や毒性物質を体の外へ排出する大切な臓器。グルタチオンは、肝臓で作られる消化液「胆汁」の生成・分泌を助け、肝臓のデトックス機能を高めます。近年では、歯科の詰め物に使われるアマルガムから溶け出すことのある、銀などの有害重金属の解毒にも効果が期待されています。
点滴の場合
600~1,200mgを直接血管から補充します。
効果を感じるまでに個人差はありますが、2日ほどで効果を戻る場合が多く回数を重ねるごとに効果の持続も長くなるため、継続することが大切です。
グルタチオンは体内にもともとある物質で、日本では40年以上も前からグルタチオンを自家中毒、つわり、妊娠中毒、薬物中毒、慢性肝炎の治療に使用していました。妊婦への使用が認められていることから分かるように副作用が非常に少ない、安全率の高い医薬品です。
ただし、高用量で投与する場合には注意が必要です。医師に相談の上行ってください。
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